智頭町(ちずちょう)は、鳥取県東南部に位置する町である。面積の90%以上を山林が占めている。
「智頭宿」は、江戸時代には智頭往来の宿場として栄えた。現在も、当時の社寺や町並みが残る。智頭宿にある「石谷家住宅(いしやけじゅうたく)」は、この地で繁栄してきた旧家である石谷家の住居だ。江戸時代には大庄屋を務め、明治時代には事業家や政治家として活躍した。3,000坪という広大な敷地に、40部屋もある邸宅や7棟の蔵を有し、国の重要文化財に指定されている。また、池泉庭園・枯山水庭園・芝生庭園という3つの庭園がある。なお、敷地内の一号蔵・二号蔵・三号蔵は、美術品や手作り工芸品を展示するギャラリーとして利用される。
智頭宿にある「塩屋出店(しおやでみせ)」は、石谷家の分家として建てられた。1階では、日本庭園を眺めながら食事をすることが可能だ。敷地内にある西洋館は、智頭町出身の映画監督である西河克己の記念館となっており、映画に関する貴重な資料などが展示されている。
北股川の芦津から三滝ダムまでの渓谷は「芦津渓谷」と呼ばれ、智頭町における人気のトレッキングスポットとして知られている。高さ約21メートルの「三滝(みたき)」は、水量が減ると3つの滝ができることから命名された。同渓谷は「氷ノ山後山那岐山国定公園(ひょうのせんうしろやまなぎさんこくていこうえん)」の区域に指定されている。